『変愛サイケデリック』読了
05 01, 2011
![]() | 変愛サイケデリック (電撃文庫 ま) (2011/04/08) 間宮 夏生 商品詳細を見る |
<STORY>
「ストレンジサイケデリコ」こと彩家亭理子は、その名の通り千光高校きっての有名な変人であり、変わった愛情を持った者が集まる「変恋部」の部長である。そんな変人マスターが「愛しいね」と目をつけたのは、春になると死にたがると噂のクール系男子・神宇知悠仁だった。理子は悠仁の言動が「変愛」に関係しているとにらみ、興味を持つのだが…。『月光』と同じ世界を舞台に新たな登場人物が紡ぎ出す異色の青春“変愛”物語。
<IMPRESSION>
「言っとくけど褒めてないからな」
「千光のジョン・マクレーンと呼んでくれたまえ」
「だから褒めてないから」
以前読んだ「月光」の作者、間宮先生の新作です。なお世界観は月光とリンクしています。
***
「変愛」という物語のテーマは面白かった。けど、最後まで「このキャラが好き!」って言えるようなキャラがいなかったのが残念。魅力がないわけじゃないんだけどね…。
そして前作の月光と比べると、続きが気になる要素が少なかった。
終盤の伊庵と佐那のやりとりは正直蛇足だと思う。この場面は無いほうが綺麗に終われたんじゃないかな。
あと挿絵がちょっと…、悪い言い方になるけど手抜きっぽいかも。白いです。表紙と見開きは凄くいいんだけどね。
比べたら悪いけど、月光より見劣る点がいくつか。とりあえずは次回作に期待ですねー。
スポンサーサイト